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フジテレビ「報道2001」について

10月9日、40代の議員4名による防衛、外交問題の討論をテレビで見た。

対中外交について、「中国が台湾に何らかの行動を起こす場合、日米が如何(いか)なる動きに出るかといったことを明確に中国側に伝えておく必要がある。」という発言があったが、司会者はそのことには全く触れずに討論を進行させた。

残念ながら、これが問題を直視しない日本の実状であると思う。台湾問題は厄介な問題であるだけに、明確な答えが出せない。それが全ての根源である。

台湾を継子(ままこ)扱いせず、正当な法的地位を与えるのが筋道である。それにしても、1972年の日中共同声明の中国の台湾に対する立場を日本が「十分理解し尊重する」という内容は、「尾生の信」、「宋襄の仁」同様、莫迦々々(ばかばか)しい。一途(いちず)な思いや慣例にとらわれ、前の約束を後生(ごしょう)大事に抱え、ガス田開発等で不利益を被(こうむ)るのでは、如何にも国際的に力がないという譏(そし)りを免れざるを得ない。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2005-10-11 19:54 | Comments(0)  

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