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『ニューヨーク・タイムズ』記事について

9月23日の『産経新聞』第2面には、外務省が『ニューヨーク・タイムズ』の9月7日付記事と13日付社説の内容を問題とし、投書の形で同紙に抗議の意向を伝えたとあった。

7日の記事は、「自民党の長期政権保持を中国や北朝鮮の共産主義政権の支配にたとえ、韓国や台湾の方が市民社会や自由なマスコミが健在で民主主義がより進んでいる」とする。

この指摘は全くの勘違いであるだけに、却(かえ)って面白い。韓国や台湾の政治が民主主義的に見えるのは、それぞれ、北朝鮮や中国の「反間」計略が効を奏し、輿論が分裂しているだけであって、民主主義の成熟度とは無関係である。

外務省は、レベルの低い新聞社を相手にする余裕があるのであれば、むしろ、CNNの偏向報道の方を問題とすべきではないか。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2005-09-26 18:45 | Comments(0)  

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