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戦後71年の所感

(次は台北在住李叔徳氏へ送信したメールである)

 台湾で、国民党の不当な財産を没収する目的の条例が発効したとのことを知りました。戦後清算の決着を図るための熱意ある努力が実を結びつつあるのは結構なことです。

 日本では、戦後70年談話が静かな話題となった昨年同様、今年も相変わらず、慰安婦・靖国・尖閣問題に加え、南支那海問題等で中国や韓国との間に小競(こぜ)り合いが続いてはいるものの、日本国内のマスコミのヒステリー的対応が過去のものとなり、以前と比べると刺戟(しげき)が少なくなってしまった感があります。

 年々強固となって来ている日台間の友好関係が更に発展し、台湾の人々の親日的態度に報いるような日本人の台湾に対する理解の増進、それに応じた日本政府の対応を望みたいと思います。

 8月8日、皇室における戦後清算に向けた、有難(ありがた)い大御心(おおみこころ)の表われである、天皇陛下の譲位宣言の御事がありました。その準備段階として、早期に皇太子殿下の御訪台を実現させることが日本政府として取組むべき課題の一つであると信じます。そのことが台湾における戦後清算を促進するものとなるからです。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2016-08-13 20:57 | Comments(0)  

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