東山彰良『流』について
昨年、第153回直木賞を受賞した、台湾の血の気の多い人々による一大活劇たる、東山彰良著『流』を読んだ。
昔の台湾への郷愁を味わうより先に、何しろテンポが速く、あっという間に幕切れとなる感じを受ける小説であった。
外省人の抱えた複雑な経歴とその子や孫の思いが綴られており、そうした気質には日本人の目から見れば不可解に映る面もある。
主人公の歳は小生より少し下の設定となっているので親近感を抱いた。尚、313頁に「法輪大法好」の言葉が挿入されていたのが印象に残った。
昔の台湾への郷愁を味わうより先に、何しろテンポが速く、あっという間に幕切れとなる感じを受ける小説であった。
外省人の抱えた複雑な経歴とその子や孫の思いが綴られており、そうした気質には日本人の目から見れば不可解に映る面もある。
主人公の歳は小生より少し下の設定となっているので親近感を抱いた。尚、313頁に「法輪大法好」の言葉が挿入されていたのが印象に残った。
古川 宏 FURUKAWA Hiroshi
by ayanokouji3 | 2016-06-13 22:31 | Comments(0)