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石原都知事エッセイに思う

8月1日付産経新聞に掲載の石原慎太郎都知事の「日本よ」を読んだ。懦夫(だふ)を起(た)たしめるが如き、その論調には敬意を表するものである。

その中で、
共産党の独裁政権(中略)による覇権主義を、日本との連帯でアメリカがどこまで本気で阻止し得るかは近未来における世界の大命題となるに違いない。そして、相対的な実力を失って行くアメリカもまた、自己保存のためには日本や台湾を容易に失い得るだろう。
というくだりは、我々をして戦慄せしめるものがある。

確かに、日本も台湾も自力で自国の行く道を決定せざるを得ない時期が来ることだろう。世界の動きに関する皮相・浅薄な報道や情報を取捨して、真実の姿を見つめ直す必要がある。

思い起こせば、石原氏が議員引退後、都知事に当選するまでの数々の雑誌寄稿の中で特に、かつての美濃部都知事との選挙対決に関する内幕を披露したものは、余りに女々(めめ)しく、情けなく、この人はもうこれで終わりかとさえ思わせる内容であった。1999年、都知事当選後はその発言で物議をかもしたこともあったが、全般的にいって男を上げた。中曽根元首相同様、恙なく終りを全うされることを望む而已(のみ)。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2005-08-06 20:42 | Comments(0)  

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