人気ブログランキング | 話題のタグを見る

中曽根大勲位の功罪について

中曽根元首相といえば、何となくダーティなイメージがあり、古くは東郷民安の殖産住宅事件にまで遡(さかのぼ)らずとも、ロッキード事件での弁明やリクルート事件での一時離党が記憶に残っている人は多いことだろう。

最近の雑誌には、靖国問題に絡めて中曽根大勲位(だいくんい)批判の記事が目立つ。位人臣(くらいじんしん)を極めた御方ではあるし、今更過去のことを批判しても致し方あるまい。

中曽根元首相の功を強(し)いて挙げれば、サミットの写真撮影で真ん中に立ち、日本の存在を印象づけたことであり、罪の一つとしては、中国人就学生の不法就労に先鞭(せんべん)をつけたことであろうか。行政改革、国鉄や電々公社民営化については、当時は画期的なことであったかも知れないが、本当の評価は判らない。「競争入札」の結果、竹下登氏に政権を移譲したことで、後に様々な問題を生じたことは事実である。

中曽根元首相は現在の政治に容喙すべきではない。また、言論界としては御老人に対し敬意を払うべきである。中曽根元首相がこのまま終りを全うされることを切に望む次第である。

(註)
中曽根元首相の姓や風貌からして、血筋が純粋日本人ではないのではないかと訝(いぶか)る人がいると思うが、それは問題とすべきではない。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2005-08-04 14:54 | Comments(0)  

<< 日中台の動きについて 文字・活字文化振興法について >>