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オーストリア旅行雑感

小生、6月上旬から中旬にかけ、高齢の親戚数名との親睦旅行の目的で、オーストリアに行って来た。

オーストリア自体はハプスブルク家の栄光が美術や音楽に残り、観光が売り物の国であり、EU諸国の一つとして、社会のシステムに興味を覚えた。消費税は原則20パーセントではあるが、日本と比べ物価が法外に高いということもない。

ウィーンでは、かつて「会議は踊る」とされた宮殿の会議場も参観した。市の中心部にあるOPECのビルは周囲のビルに囲まれ、小さく見えた。尚、国連ビルが3棟聳(そび)え立つUNO-CITYという地区に近接するホテルに宿泊した。

台湾人旅行者の多さには驚いた。多くは中高年の夫婦で、中にはキリスト教信者のグループもいたが、政治の話をしてみたところ、皆真剣に答えてくれた。台湾人の考えていることとそのエネルギーに直接触れ、有意義であった。

ウィーンのコンサートの後ろの席で北京語を話していた母娘(おやこ)にたずねてみると、26名のツアー一行で、出身は北京、天津、河南、遼寧等々、様々とのこと。演奏中の私語等で、周囲より白い目で見られていたようである。その昔、日本の農協の海外ツアーがホテル等でマナーが悪いので、顰蹙(ひんしゅく)を買っていたことがあったが、大陸人旅行者も今後漸次マナーについて洗練を要する。

かねて北朝鮮との結びつきが深いと指摘されている同国だけに、確かに、日本よりの渡航者、現地ガイドや現地滞在者に在日や北朝鮮関係者と思われる人が散見されたが、その事情を追及することはしなかった。

(註)
指揮者小沢征爾のウィーン劇場の監督契約が延長されるというニュースを知ったが、音楽好きの日本の高齢者夫婦動員への寄与は認めて然(しか)るべきであろう。オーストリア航空は少ない便数ということもあり、往復共、日本人旅行者で満員で、この時期のオーストリアや東欧旅行の人気の高さを知ることが出来た。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2005-06-23 20:35 | Comments(0)  

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