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日韓首脳会談に思う

昨日行われた首脳会談は予想通り平行線で終わったとの報道である。

歴史認識問題は如何(いか)に議論しようとも折り合いのつくものではないのであるから、日本としては、当然のことながら突っぱねておけばよい。そのうち、日韓双方で政権交代があり、北朝鮮で動きがあれば、環境も変わって来ることだろうから、永遠にこのままであり続けることはない。

歴史認識問題は確かに長期に亙(わた)る懸案であるが、これ程前面に出て来るとは思わなかった。この背景には、識者の指摘する通り、日本側では、以前の腰抜け外交の反動という消極的異議申立があり、韓国側では、以前の成功体験(歴史認識問題による揺さぶり)に代わる新たな有効策を見出だせないという焦りと失望がある。

「アジア諸国の人々の心の痛みを理解すべきだ」という朝日新聞の論調は、主張から懇願・哀願へと変わり、更に今は「何を言っても効果がない」といった諦念に変わって来ているように見える。

これこそ、全国の自虐史観に怒れる男達が久しく待ち望んで来たものではないだろうか。併(しか)し、古くは1982年の教科書問題、1993年の慰安婦問題等々、現在に至るまで連綿と続く歴史認識問題を根本的に解決するには、今後、国内における自虐史観の駆逐による輿論の一層の喚起を図り、中韓をはじめとする諸国の政治指導者の姿勢を変え、各種の反日的展示物の全面撤去による反日教育の完全終了を要求する必要がある。前途遼遠と言わねばならない。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2005-06-21 23:17 | Comments(0)  

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