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「王院長関説事件」について

 本28日の日経朝刊「プラス1」13面にある「中文塾」によれば、問題となっている王金平氏の「関説」(口利き)は、「大陸では説情と表現するのが一般的」だが、関説事件が「台湾を揺るがし続け、その情報が流入したため、大陸でも定着しかねない気配となっている」という。

 「関説」は『史記』にも登場する表現とのことで、原文を調べてみると、梁孝王世家の二十九年十一月のところに一箇所あったのみで、他に見出すことは出来なかった。その後多用されたのかは知らない。いずれにせよ、かかる「歴史のある表現」を使うところは台湾らしい。

 人間世界では如何なる分野でも、口利きなしに物事が円滑に進むことはなく、上記記事では、「王院長も粘り強く抵抗していて、決着にはほど遠い。関説はますます普及しそうだ」とあるが、表現がクローズアップされていることは興味深い。

 中台同時進行の内部抗争の行方は如何に。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2013-09-28 22:01 | Comments(0)  

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