富士山と玉山(台湾)友好山へ
富士山と台湾最高峰・玉山(3952m)を通じ友好関係を結び、富士山の世界文化遺産登録に向けた機運を高めようと、日本富士山協会(会長・岡野光喜スルガ銀行社長)と台湾の中華民国山岳協会は4月22日、提携に向けた協議を始める。台北市内で覚書を交わし、今後の交流方法などを検討する。(後略)
これは、私の住む山梨の地方紙『山梨日日新聞』の4月19日付記事だ。
「玉山」と言うとピンとこないかも知れないが、別称を挙げると「嗚呼」と思い出す方もおられる事だろう。
先の大戦に日本が敗れ海外領土を放棄すする迄、台湾は日本領であった。その日本統治時代、玉山はこう呼ばれていた。「新高山(にいたかやま)」と。そう、「日本時間(昭和16年)12月8日午前零時を期して(対米)戦闘行動を開始せよ」の意で発せられた日本軍の暗号「ニイタカヤマノボレ一二〇八(新高山登れ1208)」の新高山である。
日本と台湾は所謂(いわゆる)「日中国交正常化」に伴う断交以来、残念乍(なが)ら、現在も正式な外交関係が無い。然(しか)し、文化・経済面での交流は粛々と続いている。そして、台湾(と言うよりも「中華民国」の国民党政権)も領有権を主張している尖閣に付いて、先般、日台漁業交渉に於いて一定の目処(めど)が付けられた。そして、水面下では軍事交流も粛々と進められている。後は「本丸」共言える政治交流の全面解禁だけである。
靖国神社の春季例大祭に合わせて、安倍総理が真榊(まさかき)を供物(くもつ)として捧げ、総理経験者でもある麻生副総理兼財務相を始めとする閣僚、そして過去最多の国会議員が集団参拝した事に対し、支那(中国)と南鮮(韓国)が猛反発している中、台湾からは目立った反発の声を聞かない。
左翼を中心に、支那、南鮮、そして、北鮮の特定アジア三国を以て「アジアの声」と称して、日本がアジアの中で孤立しているが如き妄言が声高に叫ばれているが、台湾・東南アジア・インドと言った他のアジア諸国が特定アジア三国に追随する動きは見られない。詰まり、アジアの中で孤立しているのは日本では無く、実の所、特定アジア三国の方である。
日本はこの機を逃してはならない。どうせ、特定アジア三国は日本に歩み寄る気等更々(さらさら)無いのだから、孤立する三国、とりわけ支那を横目に、安倍政権には此処(ここ)で一気に日台国交樹立の歩を加速してもらいたい。
そして、その露払いとして、日台両国の最高峰、富士山と玉山の友好関係が結ばれる事を夙(つと)に願って已(や)まない。
by ayanokouji3 | 2013-04-25 22:04 | Comments(0)