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熊猫外交について-2

5月7日の「熊猫外交について」において、
「賞給」の品は有難く受け取り、熊猫熱が落ち着いた後に、その繁殖に苦心している日本の動物園に貸与する方が良策だと思う。
と記した。

考えることは大体皆同じである。5月28日の香港文匯報のA10面「台湾新聞」の頁に「大陸送熊猫 台欲借日本」という見出しと、写真に「大陸善意送熊猫 台湾卻打算借給日本繁殖」(註-この場合の「借」は貸すという意味)という説明文の付いた、次のような記事を見出した。
台湾当局は大陸よりの贈り物の受入れに難色を示していたが、最近、東京の上野動物園の繁殖計画を手助けする目的で、これを受入れる方向に傾いて来ている。動物園側は台湾の受入れを非常に希望しており、将来繁殖についての日台共同研究を行いたいとしている。台湾の関係者は既に動物園側に安全な運送方法について問合せしており、動物園側は台湾に送られる可能性が高いとしている。上野動物園では、30年以上に亙り飼育の経験があるものの、今のところ二頭(うちメスはメキシコより借用)しかおらず、これまでその二頭による繁殖には成功していない。もし成功したとしても、最初の一頭はメキシコに所有権があることから、同動物園での繁殖計画はかなり厳しい状況となっている。
台湾が受け入れたとしても、日本に貸し出すに当たっては、各方面から横槍が入るかも知れないが、今後の推移を暖かく見守りたいものである。

(註)原文は次の通り。
拠華夏経緯網27日消息:大陸大熊猫送台湾一直遭台湾当局卡往、但近日出現変化、台湾接納大熊猫的意願増強、為幇助東京上野動物園的大熊猫繁殖、台湾可能会接受大陸的送贈、然後借給日本「開枝散葉」。拠了解、日本東京的上野動物園非常希望台湾能接受大陸送贈的大熊猫、以使未来日台可以合作研究大熊猫繁殖。台湾有関人員已向上野動物園査詢安全運送大熊猫的方法等、園方認為這反映大陸大熊猫送台極可能成事。拠悉、上野動物園雖然有30年以上養育大熊猫的経験、目前只剰一頭「陵陵」和従墨西哥借来的「双双」、但一直無法「開枝散葉」。而就算「双双」真的順利生下小熊猫、頭一胎所有権帰墨西哥。因此上野動物園的大熊猫増殖計画面臨相当厳峻状況。

古川 宏 FURUKAWA Hirosi

by ayanokouji3 | 2005-06-04 20:48 | Comments(0)  

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