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中国に対する関心について-4

 日中共同世論調査の結果を待つ迄もなく、日本人の対中観は一頃に比べ一層厳しくなっているのは間違いないものの、その裏面にあるものは、領土問題を通して、日本の国威を発揚したいという日本人の願いがある。

 正確に言えば、国威発揚の前に、日本の領土である尖閣にケチをつけられたくないという当然の思いであり、これをテコにして、20年間の停滞ムードを一掃したいという向きもあると感ずる。

 中国の方も四分五裂を避けるためには、外交による国内的求心力を保つことが共産党政権持続の一策である。それを日本側が逆利用することに、稚拙と言われて来た日本外交の巻き返しを都政が乗出して迄狙って行かざるを得ないとは、実に皮肉なものである。

 中国に対する関心がマイナス面で続く限り、石原氏の努力も報われない。全てが事後の措置に追われ、先手必勝の策を取れないからである。稀少資源の出し惜しみや人質確保等の嫌がらせは免れないであろう。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2012-06-23 20:54 | Comments(0)  

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