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周辺有事と台湾について-1

丁度2年前、台湾より、次のメールを受取った。

『我們已有專門單位督促貴國制定類似米國之台灣關係法. 針對"週邊有事" 將台灣納入, 貴國尚未作出最後決定. 但中國一定會阻止. 如果貴國順從中國之聖旨, 我們必了解. 今後 '週邊有事' 日本不會對台灣這個過去曾是自己植民地的人民伸出援手. 我們只有靠自己, 武器方面, 我們會請求米國支援. 』
(要旨-日本が台湾を守ってくれないのなら、米国の助けを借りて自ら守るだけである)

当時、日本政府の公式見解として、周辺有事の範囲に台湾が含まれるかということにつき、肯定も否定もしなかった、否、出来なかった。その後、イラク派兵、韓半島情勢の変化、中国の抗日運動に伴い、日本国民に国家危機管理への理解が進んだこともあり、今では、中国に赴いた日本の外相が、周辺有事の範囲に台湾が含まれることを明言するようになった。中国のご機嫌伺いに終始していた日本政府として、何と大きな対中姿勢の変化ではないか。

他方、中台関係ではこのところ、連氏の「投石」(石を投げ反応をみる)平和の旅、宋氏の露払いの旅があったが、いずれも中共政府の掌(たなごころ)の中で弄ばれているようにも見えた。また、別の観点からいえば、中台双方共に焦りが感じられた。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2005-05-13 23:00 | Comments(0)  

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