恩を仇で返した野田民主党政権に物申す
「民主」を党名に冠する日本民主党だが、同じく「民主」主義の台湾よりも、相も変わらず一党独裁専制の中国共産党を指導政党とする「中国」(支那)に阿(おもね)っている。それを如実に物語ったのが、東日本大震災発生から一年を迎えた今年3月11日の日本政府主催東日本大震災一周年追悼式典であった。
追悼式で台湾冷遇、指名献花から除外 首相が陳謝
2012.3.12 21:03
政府が11日に主催した東日本大震災の一周年追悼式典で、台湾代表として出席した台北駐日経済文化代表処の羅坤燦(らこんさん)副代表が指名献花から外されるなど冷遇されたことが分かった。12日の参院予算委員会で世耕弘成氏(自民)が明らかにした。
野田佳彦首相は「台湾の皆さまに温かい支援をいただいた。その気持ちを傷つけるようなことがあったら本当に申し訳ない。深く反省したい」と陳謝した。藤村修官房長官は「十分にマネジメントできていなかったことについてはおわびしたい」と述べた。
世耕氏によると、政府は約160の国と国際機関の代表に会場1階に来賓席を用意したが、羅氏は「民間機関代表」と位置付け、2階の企業関係者などの一般席に案内。指名献花からも外し、羅氏は一般参加者と献花したという。
世耕氏は「台湾の友情に応えるべきではないか。一人の日本人として台湾の皆さまにおわびしたい」と政府の対応を強く批判した。
台湾は、大震災の際、世界最大規模の約200億円の義援金を寄せた。政府は昭和47年の日中国交正常化後、台湾を国として承認していないが、代表処は事実上の大使館にあたる。
msn産経ニュース:元ソース
何とあの大震災に際し、日本と正式な国交が無いにも関わらず、世界最大の義捐金を寄せてくれた大恩ある隣国、然も世界有数の親日国でもある台湾に対し、足で砂を掛けるが如き非礼を我が日本政府=野田民主党政権は取ったのである。
この仁義に悖(もと)る行為が国会の場で指摘されると、野田総理は気持ちのこもっていない陳謝発言でその場をやり過ごしたが、総理の女房役である藤村官房長官の示した「本音」からすると、彼等にとっては反省のはの字も全く無いのであろう。
台湾代表の指名献花外し、対応に問題なし 藤村官房長官、前日の首相謝罪覆す
2012.3.13 10:38
政府が11日に主催した東日本大震災の一周年追悼式典で、台湾代表の出席者が指名献花から外されるなど冷遇された問題で、藤村修官房長官は13日午前の記者会見で「外交団という仕切りの中で整理され、外務省と内閣府で調整済みだったと後から聞いた」と述べ、対応に問題はなかったとの認識を示した。
また12日に開かれた玄葉光一郎外相主催の各国高官のレセプション(歓迎会)には、台湾代表を招待したことを明らかにした。
追悼式典には台湾の事実上の大使館にあたる台北駐日経済文化代表処の羅(ら)坤燦(こんさん)副代表が出席したが、「民間機関代表」との位置づけで、企業関係者などの一般席に案内された。
この件について野田佳彦首相は12日の参院予算委員会で「本当に申し訳ない。深く反省したい」と陳謝しており、一夜にして謝罪を覆した形だ。
msn産経ニュース:元ソース
・・・言葉にもならない。
彼等政府、そして所管する外務省の立場は「台湾は国家では無い。故に台北駐日経済文化代表処の副代表は国家を代表する立場の人間では無い」と言う論理なのだろう。だが、奇々怪々なのは、彼等の基準が非常に曖昧、いや恣意的である事だ。
台湾は総統(大統領)と言う国家元首を戴き、首相を中心とする内閣と、公民による選挙によって選出された立法委員から構成される議会を有する独立主権国家だ。「中国」は自国領との立場だが、これは紛れもない事実である。にも関わらず、日本政府・外務省は形式上、台湾を「国家」として認めようとしていない。だが、ここからが面妖なのだが、ヨルダン川西岸地区及びガザ地区を「領土」とするパレスチナ自治政府(自治国)に付いては、「事実上の国家」として認めている。不思議な事だ。かたや完全な独立主権を有しているにも関わらず「国家では無い」とし、かたや主権独立国家と言うには程遠いパレスチナ自治国に付いては「国家だ」と言う。全く整合性が無い。この点に付いて明確な説明を政府・外務省はす可(べ)きだと思うのだが、「頭の良い」政治家や官僚にとっては「頭の悪い」我々に対して説明する必要等全く無い。理解出来ない方が悪いのだ、とでも考えているのだろう。
話が横道に逸れてしまったが、世界最大の義捐金を寄せて呉れた台湾公民の気持ちを踏みにじった今回の政府・外務省の仕打ちを見る時、野田総理も、藤村官房長官も、担当外務官僚も、皆が皆礼儀知らず、仁義知らずな行為を平然とやってのけられるその神経に正直呆れてものも言えないと言うのが私の素直な気持ちだ。
今回の一件を国会の場で取り上げた世耕氏は「台湾の友情に応えるべきではないか。一人の日本人として台湾の皆さまにおわびしたい」と述べたが、私も全く同じである。と同時に、野田総理、藤村官房長官、そして担当外務官僚に対し、それに加えて申したい事がある。
と。
by ayanokouji3 | 2012-03-22 21:58 | Comments(1)