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大震災一周年に思う -2

 先ずは大震災により命を落とされた方々のご冥福を心よりご祈念申し上げます。
 又、合わせて、ご遺族の皆様の深い悲しみが一日も早く癒されます様、ご祈念申し上げます。

 阪神・淡路大震災、東日本大震災と巨大な震災が日本を襲いましたが、今生を生きる我々とて明日は我が身。東海・東南海・南海地震や、富士山大噴火、首都直下地震等の危険性が震災後、益々叫ばれており、原発問題、首都機能分散問題、政局も含め、日本は混迷の度を深めています。

 私が思うに、これは戦後営々と経済発展のみを追求し、精神面をなおざりにしてきた、カネで何でも解決出来ると慢心してきたツケがここへ来て一気に回ってきたのでは無いか? そう思うのです。其の意味では、戦後日本総決算の時期に差し掛かったのが今では無いでしょうか?

 大神ゼウスが人類に災いをもたらす為に、「パンドーラー」なる人類初の女性を創造し、この地上に送り込んだ。そして、そのパンドーラーが神から「決して開けてはならない」と言い含められて渡された箱を好奇心に負けて開けてしまう。すると、箱の中から、不和と争いの神エリスや夜の神ニュクスの子供達の他に、疫病、悲嘆、欠乏、犯罪等々、ありとあらゆる災厄が飛び出してきた。そして、最後に箱の中に残されていたもの、それは「希望」だった・・・

 これは世に「パンドラの箱」として知られるギリシア神話の寓話ですが、今の日本もパンドラの箱が解き放たれ、ありとあらよる戦後の矛盾、歪み、災厄が一辺に現れているのでは無いかと思うのです。しかし、あの大震災により、我々は忘れかけてきた「絆」を思い出しました。私は、この「絆」こそ、パンドラの箱の底に残されていた「希望」そのものでは無いか? そう思うのです。

 代償と言うには余りにも尊い犠牲を払いましたが、あの大震災を機に日本が少しでも変われれば、そして、震災前よりもよりよき国に生まれ変わる事が出来たならば、亡くなられた方々もきっと喜ばれるでしょうし、安心して成仏出来るのでは無いでしょうか?

 その為にも、我々一人一人が一日一日を大切に、出来る事を精一杯取り組んでいかねばならない。

 その思いを改めて誓った一日、それが私にとっての3月11日だったと言えます。

竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

by ayanokouji3 | 2012-03-11 21:45 | Comments(1)  

Commented by 日野智貴 at 2012-03-22 16:46 x
大震災は人工地震ではないのでしょうか?小沢派保守の間では、かなり人工地震説が広まっており、原口一博氏も人工地震説に好意的です。

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