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弱者への寛容について

 欧州の問題が各国が中道左派路線を取り、また、通貨統合という見果てぬ夢を実現したことが却(かえ)って足枷(あしかせ)となっているのに対し、米国の問題は超大国であるが故の自制力欠如であるが、共に巨大組織の疲弊であることに違いはない。

 福祉社会や弱者救済のシステム自体が必ずしも悪い訳ではなく、人類の生活のレベルが向上し過ぎたことに原因があるように思われる。

 国民に対し大盤振舞をせざるを得ない国家の宿命、これこそが財政破綻の遠因であり、経済変調を齎(もたら)すものである。

 この期(ご)に及んで経済的弱者への寛容を敢えて唱道するような日本の政治家には退場願いたい。国民は十分満ち足りているのである。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2011-09-23 21:16 | Comments(0)  

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