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「漢字が日本語をほろぼす」について

 新聞に『漢字が日本語をほろぼす』(田中克彦著、角川SSC新書)が著者のインタビュー形式で紹介されていた。中々刺戟的なタイトルであり、「民衆を欺く漢字と決別を」と説く。漢字崇拝・愛好者には許し難い暴論に映るであろう。冷静に読んでみると、感情的な部分が殆どであるものの、観点は面白い。

 「朝鮮人のやったハングル化」をマネして、「日本のハングル=かな、あるいはローマ字」によって漢字から脱却することにより「二千年にわたって続いてきた中国への心理的従属、依存を断ち切る道があらわれるだろう」というのである。

 漢字全廃は小手先の政策とは異なる。たとえ、議論されるとしても決して実現しない。政治の空洞化、日本人の無気力の状況が続く限り、「漢字が日本語をほろぼす」より前に、中国・朝鮮が尖閣・竹島を梃子にして日本をほろぼす可能性の方が断然高い。

 民主党政権が退場、自公政権が今のまま復活したとしても、日本国の名誉を挽回するのは困難である。ここらあたりで「日本文化が中国を吸収する」位のスケールの大きい目標を立てた右翼政権が誕生して、国民の期待に応えるのを気長に「百年河清を俟つ」ほかはない。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2011-06-25 21:00 | Comments(0)  

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