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「脱亜入欧」について-3

次に、日本企業と欧米企業との係わり合いであるが、97年以降金融危機が叫ばれ、他方IT分野での遅れを指摘された日本と対比されたのが、米国企業であった。

併し、その後、エンロンやワールドコムの不正が明らかとなり、またGE復活の立役者ジャック・ウェルチ会長への批判等もあり、米国企業神話は一時期より後退した。

日産自動車のV字回復の立役者、ゴーンさんの経営手法も結局下請からの利益吸収に過ぎず、海外戦略では下請の協力が得られず、「Gone with the wind」と揶揄されて、日本からはいなくなった。

欧米企業過信の風潮は、時流におもねる日本のメディアとご都合主義の評論家の影響によるところが大きいが、それをまともに受ける日本の経営者も未熟といえば未熟である。

竜頭蛇尾であるにせよ、欧米企業の宣伝のやり方は上手と思える面もある。総じて、米国企業はビジネスライクであり、欧州企業は地味で頑固な感じがする。それは欧米系ホテルの設備やサービスにも現われている。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2005-04-30 20:31 | Comments(0)  

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