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1990年代以降について

 バブル崩壊、宴の後の1990年代は当時何とも言えない不快感があった。併(しか)し、2000年代の初め頃には、90年代は後から振返ってなつかしい時代と思える時期が来るのではないかと感じたが、実際にそうである。

 今回の大震災はこの20年間の総決算であり、これからの20年間を考えれば、40年間の中間決算である。

 90年代に先が読めなかった各国政府はもとより、企業・個人でも、欲を言えば2000年代初頭、遅くとも2005年、更に遅くとも、リーマンショック前にそれぞれに然るべき実行可能な目標を掲げ、環境の変化に対処すべきであった。

 それが出来たところと出来なかったところで、国家・企業・個人間に格差を生じ、負け組と自認するあたりからは恨み節が聞こえて来ることとなったのである。如何(いか)なる状況・境遇にあろうと唯我独尊を貫くことの出来る国家・企業・個人は別にして、宗教やその組織に縋(すが)るという方便・便法は悪くない。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2011-05-20 22:40 | Comments(0)  

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