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東日本大震災について-5

菅政権の対応

 初動はまあまあだったが、その後の大震災及び原発事故への対応には呆れかえる。

 東北沿岸の被災地域では拠点となる役所自体に甚大な被害が生じ、職員にも多くの死傷者・行方不明者が出ており、自治がまともに機能していない。それにも関わらず、政府は重い腰を上げない。

 この未曾有の事態を収拾する為には、第一に被災した市町村の機能・権限を一時的に所管する県の直轄とし、それでも手に負えないのであれば、国の直轄として指揮するしか方策は無い。

 又、やれ法律がどうのと言った問題はこの際抜きにして、総理自身が一時的(無期限)な超法規的措置により、今現在出来る事をなんでもする、後の責任は全て自分が被る位の気概を見せなくて一国の政治が預かれるだろうか?

 日本人は「国民は一流、政治は五流」等と揶揄されている通り、この様な事態に於いても、被災地を中心に暴動も略奪も起きては居ないが、一日や二日ならともかく、一週間、十日、一ヶ月・・・と時間が経過し、その間も必要な物資が被災地に届かず、生き残った人々にすら命に関わる問題が生じれば、治安も統制も保てなくなるだろう。そうなってからでは、最早(もはや)手の付けようが無い。

 過日も主張した事だが、現行法制には無い「戒厳令」に準ずる「国家非常事態宣言」を発令し、政府が強い権限を持って国家を統制するしか無い。その為には、与党も野党も無く、都道府県の垣根も無い。在野で進められている「ヤシマ作戦」だけでなく、ダメージを受けた東日本を西日本と北海道の自治体・住民がカバーし、この国難に対処していかなくてはいけないし、「欲しがりません。(震災被害に)勝つ迄(まで)は」の心持ちで皆が心を一つにしなければならない。

大震災後の対処

 政府がしっかりするのは当然の事だが、民主党が目の敵(かたき)にする官僚の力をフル活用せずに被災地の復興は到底成し遂げられない。その為には政府による国家統制も必要だが、省庁に於ける「縦割り行政」の弊害とそれに起因する復興事業の遅延を防ぐ為に、今次大震災に於ける被災地域の復興に特化した臨時官庁「復興院」を設置し、省庁間に横断する情報・権限を一元管理、各省庁の復興担当部局を指揮統制する仕組みを早急に整備しなければならない。

原発の全面廃止

 「絶対に安全」と宣伝し、世界で最も先進的とされてきた日本の原発神話が脆(もろ)くも崩れ去り、福島原発の事態は既に「レベル6」にあり、今後の推移によってはチェルノブイリと同じ最高レベル「7」になるかも知れないと指摘されている。

 チェルノブイリ級の放射能被害が生じても国土が広ければ、まだ良いが、日本の様に国土が狭隘(きょうあい)で原発設置箇所から大都市部迄の距離が余り無いと、ひとたび大規模事故が発生すると、風向き次第で直接事故とは関係の無い地域に迄放射能被害が及ぶ。現に、福島原発から飛散した放射性物質が微量とは言え首都圏でも検出されている。

 抑(そもそ)も本当に原発が安全だと言うのであれば、柏崎刈羽原発で発電した電力をわざわざ東京迄送電する必要は無い。送電線が長ければ長い程、途中で消える電力のロスも大きくなる訳で、東京の臨海副都心の空き地にでも建設すれば事足りる話だ。然(しか)し、絶対に大都市のど真ん中や周縁部に原発は絶対に建設されない。それは、とどの詰まり「原発は危険」だからだ。

 現在、東電管内では連日の様に輪番停電が実施されており、地域住民・企業に負担を強いている。だが、これを機に輪番停電の該当地域だけで無く、日本全体で「当たり前の様に消費してきた」電力に付いて考えるべきでは無いだろうか?

 不必要且つ過剰なパチンコ屋の巨大屋外電光広告や夜空に向けたサーチライト。過剰で耳障(ざわ)りな店内BGM。閉店後も煌々と付けている店外看板。こう言ったものの為に一体どれ程の電力が日本全国で消費されてきた事か。

 又、我々自身も反省せねばならない点が多々ある。「取りあえず付けていないと何となく寂しい」と言った程度の理由で付けているお茶の間のテレビ。いや、それどころか部屋毎に一台ずつあるテレビで、てんでばらばらに番組を視(み)る事も今や当たり前。部屋の明かりを点けた儘(まま)、平気で寝る。面倒だからと言って、こまめにスイッチを切らない。戦後、経済成長と共に我々日本人は一体どれ程、電力の無駄遣いをしてきたのだろうか?

 最早、「世界最高水準」と謳(うた)われてきた日本の原発安全神話が完全に崩壊した以上、引き続き原発に依存する事は出来ない。代替発電もさる事乍(なが)ら、巨大な電力を消費してきた日本人一人々々の意識改革も不可欠だ。

 その意味では、現在行われている「ヤシマ作戦」の第二弾、第三弾を行っていく必要があるだろう。

竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

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by ayanokouji3 | 2011-03-18 11:27 | Comments(0)  

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