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芥川賞受賞作について

 『文藝春秋』3月号に載っている今回の芥川賞受賞2作品を読んだ。日頃、文学作品に親しんでいないこともあり、冗長な描写に退屈感を覚えた。

 私小説は自分と同じ境遇と同じものや周囲での出来事に似たものでない限り、興味が涌かず、全く関係のない漫画・戯画の類(たぐい)に感じてしまう。

 その点、「オール讀物」の時代物の方が、マンネリのきらいはあるが筋が判り易く、退屈することはない。

 私小説に触れ、時代の流れを摑むことや同時代人の生き方を知ることもまた現代人に必要なことであろうが、一風変わった、特殊な人々の生活様式を分析しても詮なしと思う今日此頃(このごろ)である。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2011-02-08 21:46 | Comments(0)  

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