「崖っぷち国会」について
本日の日経新聞第1面に「崖っぷち国会」という連載記事があった。予算関連の赤字国債発行法案が成立しない場合、「国のお金は6月末か7月末には尽きる。計算上は公的サービスの停止も考えざるを得ない」という政府・与党で検討しているシミュレーションがあるとする。
結局、予算を執行する法案が棚上げになった儘(まま)、開き直りによる打開策しかないのかと政府・与党の無策に失望することよりも、これ迄(まで)の国民生活が安定して来たツケが回って来たとして、これが日本国の現状・実力と再認識し、諦(あきら)めを心地(ここち)良く感ずる方が余程(よほど)危険な香りがする。
ところで、最近数名の生活保護手当受給者と話してみた。彼等(かれら)は経済的・精神的に安定しているだけに、「崖っぷち」の危機意識がなく、生活の根本にかかわらないような些細な苦情を持っている。健常者を安易な人道主義で生活保護という網の中で救済して来た行政の失策が社会の安定を生む一方、無気力で甘えのある「福祉貴族」を大量生産して来た。
国民に国会を「崖っぷち」と批判する資格はない。「崖っぷち国会」とは飽迄(あくまで)メディアによる「ためにするキャッチコピー」であり、無責任且つ有害な表現である。
結局、予算を執行する法案が棚上げになった儘(まま)、開き直りによる打開策しかないのかと政府・与党の無策に失望することよりも、これ迄(まで)の国民生活が安定して来たツケが回って来たとして、これが日本国の現状・実力と再認識し、諦(あきら)めを心地(ここち)良く感ずる方が余程(よほど)危険な香りがする。
ところで、最近数名の生活保護手当受給者と話してみた。彼等(かれら)は経済的・精神的に安定しているだけに、「崖っぷち」の危機意識がなく、生活の根本にかかわらないような些細な苦情を持っている。健常者を安易な人道主義で生活保護という網の中で救済して来た行政の失策が社会の安定を生む一方、無気力で甘えのある「福祉貴族」を大量生産して来た。
国民に国会を「崖っぷち」と批判する資格はない。「崖っぷち国会」とは飽迄(あくまで)メディアによる「ためにするキャッチコピー」であり、無責任且つ有害な表現である。
古川 宏 FURUKAWA Hiroshi
by ayanokouji3 | 2011-01-23 23:08 | Comments(0)