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菅再改造内閣始動について

 菅再改造内閣が愈々(いよいよ)始動した。今の日本の状況下では誰が政権を担当してもうまく行かないのは目に見えていると諦めた後に、それでも、何か期待するところがあるのは、人間の悲しい性(さが)であると思う。

 消費税率の引き上げを含む税制の抜本改革については、手段・方法や前提条件を今更議論するのではなく、財政再建という大きな旗印を立て、何時かは決断せねばならぬことで、福祉の切捨ても亦(また)同様である。

 然(しか)るに、今尚、議論の段階にとどまっているのは実に奇々怪々であり、社会の不公平感のみを掲げて、恰(あたか)も弱者の味方の如き善人振った政治家連が多いのには困ったものとしか言い様がない。

 菅再改造内閣の各員は死して後(のち)已(や)むの気概を以て政権の運営に当たってほしい。それが選挙民の負託にこたえる唯一の道ではないか。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2011-01-15 22:01 | Comments(0)  

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