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中台投資保障協定について

 本日付朝日朝刊11面に、中台間の投資保障協定が来年前半に先送りとの記事があった。「総統選を1年余り後に控え、馬政権が慎重になっている面もある」とする。

 台湾の位置づけを棚上げにしたまま、経済面の統一に向かって突っ走って来た台湾の矛盾が露呈している。実際、「投資保障協定の遅れは台湾の利益を守れないことになるため、野党からは批判が出ている」ともある。

 現在の中国経済を等身大の姿で捉え、またその行方を正確に占うことは何人にも不可能なことではなかろうか。

 恰(あたか)も宗教にのめり込むが如く、対岸の大国に活路を見出そうとして来た台湾が並行して自立の道を模索するため、本来は日本が積極性を発揮せねばならぬものの、如何(いかん)せん、現在の日本の状況では、物質面よりも精神面でその余裕がないのは至極(しごく)残念なことである。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2010-12-22 20:28 | Comments(0)  

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