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「茶館で語る民主化」について

 本日付の朝日新聞朝刊11面の「特派員メモ」に「茶館で語る民主化」とあり、日本家屋の「紫藤廬(ヅートンルー)」という台北の茶館で、張博樹という中国の反体制派学者による新作理論書発表の会合があったことを紹介し、また、中国の大都市では茶館・書店で議論するサロンが増えているとあった。

 台湾で民主化の行動が起きたのは30年前という。小生は当時、台湾人と仕事上で接触することはあったが、政治的な話をした記憶は全くない。

 日本国は戦後徹底的に解体され、戦前の残滓を除去し、民主化に移行していたので、学生運動で一部が鬱憤を晴らした兄達の世代の後、小生の世代では政治論議などという観点がそもそも欠如していたように思う。

 どの時代、どの国でも先鋭的に時局を論ずる人々がいるのだが、高邁(こうまい)な理想を掲げて腰を据えて議論する余地の殆どない日本国の場合、ぬるま湯の中での口論に終始している趣があるのは、幸いというべきか、将又(はたまた)不幸なのか、知らず。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2010-12-17 23:42 | Comments(0)  

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