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「Restoring The American Dream」について

1年前より購読している米国雑誌『TIME』を読んでいると、鳴り物入りで登場して来たオバマを以てしても停滞ムードを払拭出来ない米国の現状がひしひしと伝わって来る。このところ、後ろ向きなテーマ・内容の記事が多かったところ、インド出身のFareed Zakariaによる「Restoring The American Dream」という記事(11月1日号)があった。

米国復興の鍵は重点投資への転換と教育・訓練制度の充実にあり、というもので、上記の対策は既に誰かが唱えて来たものであるにせよ、米国の現在の悩みが切実なものとして伝わって来て、知識人・成功者としての鋭い論理が展開されている。

米国の物質的な復興に対し、日本復興への「処方箋」は物質面ではなく、精神面から始めねばならぬと思うが、李叔徳氏より丁度来たメールで、NHK大河ドラマ「龍馬伝」が台湾で11月から放映されるとのことを知った。過去の日本人の前向きに生きる姿は現在の台湾人にも参考となることだろう。

現在の日本はと言えば、民主党の危うい政権運営やら、中国の恫喝的外交やらで、近視眼的な袋小路の中を行きつ戻りつしているような情けない有様とはなっている。このあたりで、極東の一角に「跼蹐(きょくせき)」するが如き卑屈な態度を国民一体となってあたらめ、早期に尖閣問題から「卒業」し、大局観・「鳥瞰図」を以て明るい日本を描くことを政治家・教育者が各々率先垂範して実践するようになれば、少しは希望の萌芽を見出すこととなろう。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2010-10-26 20:23 | Comments(0)  

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