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温家宝インタビューについて

米国雑誌『TIME』新刊(10月18日号)着、表紙は一面大の温家宝の写真で、「Wen's World」と添えられ、本文記事は「The New Challenge From China」と題し、後半に一問一答が掲載されている。

内容は略するが、経済・情報管理・通貨等につきそつがなく、自国内の誰からも批判を受けないような「模範解答」となっていることには、熾烈(しれつ)な権力闘争の陥穽(かんせい)をくぐり抜けて来た一種の風格を感ずる。

中国がこれ迄(まで)四分五裂(しぶごれつ)を免(まぬか)れ、「国体護持」することが出来たのは、大義名分を前面に押し出した独特の修辞によるものが大きい。

黒を白となし、白を黒となす、臆面もない中国側の修辞は尖閣問題でも大いに発揮された。日本国の漢字・平仮名混じりの文章では弱すぎるので、対中国の声明は、漢文に統一、聖賢の言を「本歌取り」し、相手を圧倒する位の気概が政府サイドに求められるところである。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2010-10-13 08:08 | Comments(0)  

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