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尖閣問題について-4

今回の問題が齎(もたら)したものは暗い面ばかりかと言うと、実はそうでもない。識者は既に気付いていることであるが、中国との一定の距離感を確保したことには大いに意義がある。

国内では、10月5日付の大紀元時報中国版5面に「日民族主義人士全國示威抗議」といった記事が10月2日の渋谷での写真と共に掲載されており、日本精神の発露が見られる。外国人参政権問題による抗議行動以外には、かかることは、昨今珍しいことである。

海外では、資源調達チャンネルの多様化模索への努力が始まったほか、李叔徳氏よりのメールによれば、基隆地区九份でより多くの日本の高校生の修学旅行生を見掛けたという。高校生にとって、中国へ洗脳の旅にわざわざ赴くよりは、台湾で貴重な時間を過ごした方が良いだろう。

今回のことを「雨降って地固まる」とか「塞翁が馬」などと表現するのは、能天気なお人好しでなければ、悪いことでも手柄にしたがる無能な政治家のなすことである。寧(むし)ろ、李叔徳氏が指摘する通り、日中関係は正に「日"終"關係」と斬り捨て、距離を置いて、総括した方が良い("終"と"中"は中国語では同一発音・声調)と思うが、如何。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2010-10-08 21:36 | Comments(0)  

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