人気ブログランキング | 話題のタグを見る

台湾よりの歴史問題提起について

女子供のヒステリー或いは癲癇の症状、または不定愁訴にも似た、韓国よりのお馴染みの歴史問題提起は漸く一服した観があるが、日本政府首脳は都度困惑して来たというよりも、一種の年中行事として、この五月蝿い内政干渉がなければ張り合いがない、また、「これを契機に一層日韓友好を図る」という枕詞を以て問題を先送りすればよい、といった思いなのだろう。滑稽で莫迦々々しいことであるが、如何せん、現実である。

事ここに至れば、台湾からも一言お願いしたい思いに駆られるのは小生だけではあるまい。韓国同様、台湾にも日本の歴史教科書の「検定」をお願いしたい。

台湾からの異議申立で有名なものでは、高砂族元兵士よりの訴訟があったと記憶している。日台交流の「美談」は多いが、韓国と比べて、日帝統治による搾取、虐殺といった面が頻繁に出て来ないのは、却って隠蔽しているという疑念を抱いてしまう。自虐史観の洗礼を受けた多くの日本人にとっては、不思議に感ずるのである。

そこで、台湾の有志諸君にこの際、お願いしたい。日帝の悪業の数々を列挙してほしい。そして、それを朝鮮総督府と台湾総督府のそれぞれの人民の関わり合いの観点で比較してみたい。朝鮮総督府と台湾総督府の行政に何の違いがあったのか。朝鮮人と台湾人に何の違いがあったのか。こういった比較なくして、日韓で歴史を共同研究しても成果は得られない。言葉の遊戯に終わってしまう可能性が大きいからである。日韓間の研究には、公正を期すために台湾の学者を参加させるべきである。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2005-04-13 20:42 | Comments(0)  

<< 心声-1(介紹1981年在東北... 台湾の米国産牛肉輸入再開と国連... >>