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日米台事情について-2

台湾の4補選で与党3敗、馬政権の退潮止まらず

2010年02月27日 22時52分配信 提供元:読売新聞

【台北=源一秀】台湾の立法委員(国会議員に相当)4議席の補欠選挙が27日行われ、野党・民進党が3議席を獲得、1議席に終わった与党・国民党を抑えて勝利した。
 国民党は昨年12月以降の補選・地方選で連敗しており、馬英九総統が率いる国民党の退潮傾向が一層鮮明となった。
 補選があったのは、桃園県、新竹県、嘉義県、花蓮県の4選挙区。民進党の改選前議席は嘉義だけだったが、今回、国民党の地盤である桃園、新竹の2選挙区を切り崩した。
 今回の補選は、「馬政権に対する事実上の信任投票」(民進党関係者)となった。馬政権は昨年8月の台風被害への対応の不手際や、米国産牛肉の輸入解禁で、支持離れを招いた。国民党主席を兼ねる馬総統の指導力不足も敗因だった。国民党は桃園で候補を一本化できず3候補に分裂、新竹では昨年12月の県長選が分裂選挙となった事が尾を引いて敗北した。



台湾与党4連敗 馬総統の求心力低下必至

2010年2月27日 20時27分配信 提供元:産経新聞

【台北=山本勲】台湾の立法委員(国会議員に相当)補欠選挙(4議席)の投開票が27日行われ、野党第一党の民主進歩(民進)党が3議席を獲得して勝利した。民進党は昨秋以降、立法委補選や統一地方選で4連勝、年末の台北市など5大都市首長選や2012年の次期総統選に向け弾みをつけた。与党中国国民党は、馬英九政権の支持率低迷のなか党中央と地方の連携を欠いた分裂選挙を迫られ、手痛い敗北となった。
 補選が行われたのは桃園(3区)、新竹(全県)、嘉義(2区)、花蓮(全県)の4選挙区。昨年12月の統一地方選で4人の立法委員が県長に“転進”したことに伴うもの。
 民進党は桃園で黄仁杼、新竹で彭紹瑾、嘉義で陳明文の3候補が当選、国民党は花蓮の王廷升候補が当選するにとどまった。この4選挙区ではこれまで民進党が1議席、国民党は3議席を保有していた。
 立法院の議席配分(定数113)はなお国民党75、民進党33、無党派5と、与党が3分の2の議席を維持している。しかし国民党が4連敗を喫したことで、党内分裂が表面化することが予想され、馬総統兼国民党主席の指導力低下は避けられない情勢だ。


日(自民党→民主党)・米(共和党→民主党)・台(民進党→国民党)の三国孰(いず)れ共、与野党の政権交代が実現したのだが、我が日本の鳩山政権が指導力ゼロで迷走し国民の支持を急速に失っているのと同様、米国ではオバマ大統領の「神通力」は既に効力を失い、台湾も又、政権を奪還した国民党の延命の為に、不倶戴天の敵共言える大陸の共産党に媚びを売り、自主独立路線をかなぐり捨てた馬政権が民心を失っている。

今夏、日本では与野党激突の天王山共言える参議院選挙が控えており、それを見越して野党に転落した自民党は、鳩山由紀夫(総理兼民主党代表)、小沢一郎(民主党幹事長)、石川知裕(元小沢一郎私設秘書)、そして、小林千代美(民主党北海道第5区総支部代表)と相次ぐ「政治とカネ」の問題を攻撃材料に反転攻勢を掛けている。一方の民主党も議席の「数」にモノを言わせて、国会の場で自民党の要求には一切応じず正面突破で乗り切ろうとしている。正に与野党の鬩(せめ)ぎ合いである。

翻(ひるがえ)って台湾は如何(どう)だろうか? 馬総統の指導力は鳩山総理に比べれば、まだ「まし」なのかも知れないが、最早(もはや)次の総統選での再選は無理だろう。とは言え、政権奪還を目指す民進党は前総統の陳水扁氏がご存じの状況である。日本の自民党と同様、攻め倦(あぐ)ねている様にも見える。然し、日本の天王山が夏であるのに対し、台湾は五大都市首長選が年末、総統選は2012年である。日本政界に比べれば多少は時間に余裕がある。この時間的余裕を最大限利用し、是非共、支那に媚びる現政権から自主独立を標榜する政権への交代を実現して貰いたい。

台湾は日本の生命線である。そして、台湾の自主独立は、即ち、日本の自主独立でもある。

台湾公民に於かれては、今後の選挙に於いて是非共、賢明な一票を投じて頂きたい。それが、隣国の親台派の一人としての切なる希望である。

竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

by ayanokouji3 | 2010-03-02 23:00 | Comments(0)  

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