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日本が主張すべきことについて-2

さて、中国共産党政権は絶えず「以史為鑑-歴史を鑑(かがみ)とする」としている。ならば、その鑑とすべき歴史が恣意的に書き換えられていたら如何なのだろうか。

日本では、戦後に編まれた戦前の歴史は徹底的に戦前をおとしめるものであった。この歪曲の風潮に、「歴史の好きな小説家」司馬氏や「海軍の好きな小説家」阿川氏等の脚色が、更に拍車をかけてしまった。この両氏が一般大衆に与えた影響は甚だ大きい。明治がそれほどよかったのか、昭和という時代が、また陸軍がそれほど悪かったのか、今一度冷静に考える必要がある。昭和陸軍の再評価もまた、自虐史観より覚醒する第一歩である。

では、ノモンハンは、インパールはと問われれば、昭和陸軍の再評価は必ず出来る。ノモンハンに従軍し、散々な目に遭ったという人の話を聞いたことがある。局地戦であれだけの損害を喫し、日本軍の大敗と思われていたが、実はソ連軍にも同等の人的損害があることがソ連崩壊後の資料公開により判明した。インパールは無謀な戦いで、旧式の三八式歩兵銃を持たせ兵を見殺しにしたというが、実は旧式銃の方が好都合だったという説もある。ヤンゴンでもカンチャナブリでも実に立派な大規模連合国軍墓地があり、連合国側に多大の損害を与えた戦闘の凄まじさを物語っているが、日本軍将兵には墓地はおろか慰霊碑さえない。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2005-04-04 20:14 | Comments(0)  

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