鳩山民主党政権を斬る-7
書の罪は議員の罪?加藤紘一氏の“逆襲”に首相しどろもどろ
2月8日18時52分配信 産経新聞
鳩山由紀夫首相の資金管理団体の偽装献金事件をめぐり、自民党の加藤紘一元幹事長が8日の衆院予算委員会で質問に立った。首相は過去に加藤氏の秘書による脱税事件について「秘書の罪は国会議員の罪」と断罪していただけに、「因縁の対決」となった。
加藤氏は、首相の当時の発言が自身に向けられたことには触れずに、「どうして過去と現在で発言が違うのか。首相になったから責任は取らないのか」と追及した。首相は後ろめたさからか、「今置かれた立場で考えたときに、責任の果たし方を自分なりにさまざま思いあぐねた中で考えたところだ」としどろもどろ。さらに加藤氏の追及を受け、「当然その責めは私自身にもある」と認めた。
首相は平成14年3月の夕刊フジのコラムで、加藤氏について「もし鳩山由紀夫の秘書が同じことをすれば、国会議員バッジを外す」と述べた。加藤氏は秘書の脱税事件の責任をとって議員を辞職し、その後の衆院選で当選を果たした。
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私は「親中派」(媚中派)の加藤氏が好きでは無い。だが、加藤氏が鳩山総理に対して入れた「ツッコミ」は紛れも無く正しいと思う。
他人(加藤氏)の秘書が脱税した時には、「秘書の責任は国会議員の罪」と称して追求、議員辞職に追い込んでおき乍(なが)ら、自身(鳩山総理)の元秘書が脱税 ── 然(しか)も自身の資金管理団体の問題 ── に対しては、「罪」(秘書の責任は国会議員の罪)を認めず、責任を取ろうとしない。これでは、「ツッコミ」を入れられても仕方無いし、「しどろもどろ」になるのも当然である。
それにしても、自身の身の処し方に付いては、総理の職を辞するとか、議員バッジを外(はず)すと言った責任の取り方では無く、「様々な批判を真摯(しんし)に受け止め、改める可(べ)き所は改めて、私に課せられた使命の遂行に全力を傾注したい」と称して、内閣を引き続き率いて行くと言う。これの何処(どこ)が責任を取っている事になるのだろうか? 一般常識的に考えても理解不能である。それもこれも、加藤氏の時に辞職に追い込んだ同じ人間の発言とはとても思えぬ程の変節である。
孰(いず)れにせよ、他人を辞職に追い込んだのと同じ事が、今回、自身の身に起きているのだから、潔(いさぎよ)く総理の職を辞す、即(すなわ)ち内閣総辞職をするのが筋と言うものである。勿論、総理の職だけで無く民主党代表の地位も辞するのは当然として、同じく秘書が逮捕、起訴された小沢氏も党幹事長の要職を辞するのが当然だ。
とは言え、逮捕、起訴された小沢氏の元秘書である石川知裕衆議院議員に付いて、党として党籍剥奪(除名)はおろか議員辞職勧告すらしようとしない民主党の事である。自浄作用が働かない以上、代表・幹事長の2トップは往生際(おうじょうぎわ)悪く地位にしがみ付き、決して自身から職を辞する事は無いだろう。
嗚呼(ああ)、已(や)んぬる哉(かな)。
これなら、朝青龍と日本相撲協会の一件の方が、まだ、まともに見える。
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合掌。
by ayanokouji3 | 2010-02-08 22:12 | Comments(0)