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歴史の「郷愁」について

台湾より戦国時代の逸話に関するメールを受取った。戦国時代のことは余りに昔のことで、普段は気にも掛けないが、台湾人の目から見た日本の戦国時代は余程(よほど)面白く映るのに相違ない。

小生の祖父は、中国古典による徹底教育を受け、『春秋氏左伝』が歴史の観点の基礎となった。父は吉川英治の『太閤記』を愛読書としていた。小生は司馬遷の『史記』に愛着を覚えている。

最近はLalaTVで放送されている李氏朝鮮を舞台にした『王と私』というドラマを非常に面白く感じている。当時の朝鮮人が中国の陋習(ろうしゅう)・悪制度を墨守したことが現代に迄(まで)受継がれ、南北朝鮮の分断という悲劇を招いているのは致し方のないことと感ずる。

日本の明治維新のことは確かに興味深いが、それ程昔のことではないので、生々(なまなま)しい点もある。戦中・戦後のことは更に生々しく、そっとしておくに限る。「故郷は遠きにありて思うもの」であり、一定の距離のある時代の方が「郷愁」があり、清々(すがすが)しい。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2009-10-04 23:12 | Comments(0)  

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