台湾人による自己決定について
小生は、中国の傍若無人の振舞に殊更憤り、「暴戻なる支那を膺懲せよ」といった単純な論には与しない。凡そ、無責任で、言いっ放し、豪傑風の言動程滑稽なものはない。膺懲しようとしても物理的に膺懲し切れないのは過去の歴史が証明している。
「以台制支」の戦略というのは、長期的には中国を分裂させることになる。なぜなら、台湾に日米と一体という旗幟を鮮明にさせることにより、中国の「祖国統一」という、かけがえのない崇高な目標の実現に支障が出て来るばかりか、実質的に尖閣の問題が棚上げとなれば、「還我国土」という愛国心の発露の機会が制限されることになる(負け犬の遠吠えとなる)。これは中国人民の政府に対する大きな不満となって現われることだろう。
台湾問題は東北部や広東、福建等の独立をも惹起する可能性もある。「祖国」の四分五裂は共産党政府にとって死活問題である。それを見越して、口先ではなく、相当強硬な手段に訴えて来るのは目に見えている。この問題は大地震と違って、明日すぐに大問題となる訳ではない。併し、台湾海峡に「時限爆弾」と「地雷」が仕掛けられているような不気味な様相を今後一層呈して来ることだろう。日本としては、能うべくんば、事態を冷静に見据え、将来に備えた輿論を形成し、準備をしておくことである。
尤も、今のところ、米国頼みの日本であってみれば、それらの活動を主導的に解決出来る能力も智恵も意思もないのは当然である。よって、日本としては、台湾に対して早めに確固たるサインを送った方がよい。従来通り、「米国頼みにつき如何ともしようがない」というのであれば、それでもよい。台湾公民はそれをもとに、日本頼むに足らずとし、恨むことなく、自らその将来を考えることとなろう。
因みに、ある台湾人の意見は次
「If Taiwan is under the attack of China, there's no alternative for most Taiwanese, but to take and accept the truth that Taiwan will be 米国の一州になるというSATAME..」
の通りであり、日本人として考えさせられる一節ではある。
「以台制支」の戦略というのは、長期的には中国を分裂させることになる。なぜなら、台湾に日米と一体という旗幟を鮮明にさせることにより、中国の「祖国統一」という、かけがえのない崇高な目標の実現に支障が出て来るばかりか、実質的に尖閣の問題が棚上げとなれば、「還我国土」という愛国心の発露の機会が制限されることになる(負け犬の遠吠えとなる)。これは中国人民の政府に対する大きな不満となって現われることだろう。
台湾問題は東北部や広東、福建等の独立をも惹起する可能性もある。「祖国」の四分五裂は共産党政府にとって死活問題である。それを見越して、口先ではなく、相当強硬な手段に訴えて来るのは目に見えている。この問題は大地震と違って、明日すぐに大問題となる訳ではない。併し、台湾海峡に「時限爆弾」と「地雷」が仕掛けられているような不気味な様相を今後一層呈して来ることだろう。日本としては、能うべくんば、事態を冷静に見据え、将来に備えた輿論を形成し、準備をしておくことである。
尤も、今のところ、米国頼みの日本であってみれば、それらの活動を主導的に解決出来る能力も智恵も意思もないのは当然である。よって、日本としては、台湾に対して早めに確固たるサインを送った方がよい。従来通り、「米国頼みにつき如何ともしようがない」というのであれば、それでもよい。台湾公民はそれをもとに、日本頼むに足らずとし、恨むことなく、自らその将来を考えることとなろう。
因みに、ある台湾人の意見は次
「If Taiwan is under the attack of China, there's no alternative for most Taiwanese, but to take and accept the truth that Taiwan will be 米国の一州になるというSATAME..」
の通りであり、日本人として考えさせられる一節ではある。
古川 宏 FURUKAWA Hiroshi
by ayanokouji3 | 2005-03-24 09:57 | Comments(1)
中華帝国の本質
台湾問題を語るに当たって、中華帝国の本質は避けて通れないと考えています。昨今の香港、台湾に対する中国の態度にはかつての冊封体制を彷彿させるものがあります。
そもそも、中原の支配者には自分たちこそ世界の中心だと思い込むような独特の人格が形成されてきたのではないでしょうか。中国の歴史を振り返ればこれが見事に当てはまります。これは出身民族がモンゴル人や満州人であれ、指導者が皇帝であれ共産主義者であれ変わらないようです。
清帝が英特使に叩頭の礼を要求したように、数千年も続いた中華思想の持ち主とどう渡り合うか?台湾問題ではこの課題が突きつけられているように思えます。
台湾問題を語るに当たって、中華帝国の本質は避けて通れないと考えています。昨今の香港、台湾に対する中国の態度にはかつての冊封体制を彷彿させるものがあります。
そもそも、中原の支配者には自分たちこそ世界の中心だと思い込むような独特の人格が形成されてきたのではないでしょうか。中国の歴史を振り返ればこれが見事に当てはまります。これは出身民族がモンゴル人や満州人であれ、指導者が皇帝であれ共産主義者であれ変わらないようです。
清帝が英特使に叩頭の礼を要求したように、数千年も続いた中華思想の持ち主とどう渡り合うか?台湾問題ではこの課題が突きつけられているように思えます。
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