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歴史認識一考-2

数日前から、ドナルド・キーン著『明治天皇』上巻を読み始め、大久保利通(としみち)受難の件(くだ)り迄(まで)進んだが、一文々々が非常に興味深く、感慨が深い。

幕末の混沌とした情勢の中で模索した結果が開国となり、明治維新となり、内戦を経て富国強兵体制国家へと突(つ)き進んで行く、その過程を復習する思いがして、矢張(やは)り自分は日本人であるという自覚を持った次第である。

日本帝国の膨張から縮小に至る背景を己(おのれ)の頭で考え、感じ取るという努力こそが最も必要と考える。

物事には全て前段があり、後日談があるように、途中経過を切り取って論評しても仕方がない。歴史認識は長いスパンで捉えなければ、誤解と愚痴(ぐち)に塗れたものとなってしまう。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2009-08-02 19:57 | Comments(0)  

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