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歴史認識一考-1

昨日、30、40代の中国人男女と話していたときに、ビザ延長申請に対する入管の処理が遅いということから始まって、突然日本の政治の不条理さ、そして、戦前の日本軍の蛮行の数々をまくし立てられた。

1990年代の半ばにアモイで車で移動して近場の取引先を回っているときに、同乗していた20代の女性2人から突然日本軍の残虐さをまくし立てられたときと同様の思いをしたが、中国人なる者、過去の不幸な歴史についてはかなり頭にすり込まれている。

丁度その頃、日本で働いている台湾の30代青年と場末の喫茶店でしみじみと話し込んでいたとき、日本軍による被害を切々と訴えられたことがある。その青年の父親は既に亡くなっていたが、本省人であった。

小生などは、祖父が二人共職業軍人出身であったこともあり、日本軍の「蛮行」や「残虐さ」はピンと来ないけれども、中国人や台湾人の本音を稀に聞くとき、国が異なることによる歴史認識の相異をひしひしと感ずる次第である。尤(もっと)も、このことはあらためて言う迄のことでもないが。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2009-07-31 20:57 | Comments(2)  

Commented by leesc650909 at 2009-07-31 21:59
戦争は残酷です。
日本軍の南京大屠殺事件よりも清朝の揚州屠城10日事件は
どっち方が蛮行ですか、
または国民党と共産党の内戦でいくら死亡人数ですか、
これは蛮行と言わないかしら
Commented by 竹下義朗 at 2009-08-02 22:04 x
leesc650909さん、コメント頂き有り難う御座います。

例えば、毛沢東率いた中国共産党は彼の有名な文化大革命で3千万から7千万人もの自国民を殺しましたし、蒋介石率いた中国国民党も台湾社会に未だに影を落としている2.28事件で3万人近い本省人が殺されました。

そう言った「歴史」に対し、当事者である共産党も国民党も、きちんと直視しない訳で、その様な彼らが「歴史認識」を口にする事自体が烏滸がましいと言えます。

「フィクションとして捏造された党の輝かしい歴史」が、其の儘、国家の歴史として教育されている。その事自体が一種の悲劇であると思いますね。

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