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「兄弟牆に鬩ぐ」について-2、に対する意見と考察

台湾の方よりメールを頂戴した。

「As the US is going to send military officers to Taipei by this coming summer.
My comments are:
  1. 建国独立の道は: long, sad, ひさしく助くるなし, helpless. 国連再加入不可能.

  2. 主動的に台湾と相携え、東アジアの平和安定に寄与、安全保障体制を確立するということしかない。行き着くところは、「共栄圏」の復活である-不可能。
(It's too late for Japan to take the action for you have been late for decades without doing any possitive action toward Taiwan, once the US troops arrive in Taiwan which means.........etc.)」


小生は、これにつき、
「以台制支」の戦略について-2、でご紹介した、「台湾万葉集」所載の独立も統一も夢蓬莱の民に幸福何時(いつ)なんぞ来る(孤蓬万里、本名呉建堂作)という歌を思い出した。独立建国は中国の掣肘を加えられ難しく、さりとて統一(本来は中華民国による全土統一であろうが、今となっては中国による併呑)もスンナリとは行かないというジレンマを叙べているのであろう。

論点を整理してみると、
  1. 米軍将校団の台北派遣
    台湾重視政策の一環である。

  2. 建国独立の道は前途多難、国連再加入不可能
    これは確かに一筋縄では行かないことを認めざるを得ない。
  1. 「共栄圏」の復活は不可能
    日本は未だに法整備が出来ていないので、確かに米軍の方が先手を打つことは出来る。日本は後追いに徹するのみ。今のところ、台湾を戍るにはそれしかない。併し、「共栄圏」の復活が可能か不可能かは最終的に判断すべきであり、また可能か不可能かというよりも是か非かという議論になるものと思う。その意味では、台湾が米国の一州になるという手段が「共栄圏」よりも現実的であるが、台湾公民にとって果して受け入れられるものとなるや否や。米国にとって、中国がイラクであれば、台湾はクェートの如きものか。米国がいつまでもお節介を続けるとは思えない。
古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2005-03-20 20:01 | Comments(0)  

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