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台日一考

先日の産経新聞に、チャイナとタイワンが合体した「チャイワン」なる語が現われたとの紹介があり、愕然とした。確かに中台企業の接近は其処まで進展していると言えるのだろう。

民進党の限界は、精神的な中国との隔絶の利を明確に打ち出せず、また、台湾人民の心を掴(つか)むことが出来ずに選挙で国民党に勝ちを譲った挙句(あげく)、よりによって前総統を収監させたことにある。何と悲しいことではないだろうか。

今や独立派は固(もと)より、親日派も全く音なく、僅(わず)かに日本統治時代の美談を以(もっ)て心を慰める一方、昔のことを意に介しない一部の青年輩が現代日本の流行を逐(お)っている有様に感ぜられる。何と嘆(なげ)かわしいことか。

日本は日本で国内では自民・民主の綱引きで宙ぶらりんの状況が続き、外交では国際場裡の罠にかかって身動きが出来ない状態のように思われる。長期の平和・無風状態に狎(な)れ切って臍(ほぞ)をかむことのないことを祈るのみ。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2009-06-20 21:11 | Comments(0)  

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