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「司馬遼太郎が発見した日本」について

新聞の書評で見かけた松本健一著の上記書(朝日文庫、副題『街道をゆく』を読み解く)の中に、「台湾紀行」が3頁足らずで紹介されている。

台湾に文明をもちこんだのが日本統治であったという、「文明」としての台湾発見は、政治性の高いメッセージを中国政府、戦後の日本人に対して発することとなったというのが結論である。

日本統治については暗黒面ばかりを取り上げても仕方がないが、美談尽くしにも必ず無理がある。

司馬遼太郎が現役で活躍していた頃より更に世代交代が進んだ今、敗戦の怨念から完全に解き放たれ、全く「サラ」の状態で歴史を熟視するのも一法ではある。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2009-06-01 20:43 | Comments(0)  

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