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半島情勢について-3

北鮮の地下核実験とミサイル試射により、日本は政府・国会を問わず態度を硬化。麻生総理を筆頭に「敵基地攻撃」をも視野に入れた国防政策に関する発言が相次いだ。これは実に良い事だ。

「専守防衛」を体現するMD(ミサイル防衛)も結構だが、百発百中では無い。どんなに精度が良いとしても、必ず数発の打ち漏らしはあり、何処(どこ)かどうかに着弾、物的・人的被害が発生する事は否(いな)めない。ましてや、テポドンがたった一発発射される位ならまだ良いが、数十発も同時に発射された日には、正直お手上げだろう。ならば、考えられる道は一つしか無い。ミサイル発射基地に対する攻撃である。

昔、テレビCMに「臭い物は、元から断たなきゃダメ」と言った台詞(せりふ)のものが確かあったと思うが、正にその通りだ。ミサイルが発射されてからどうこうしても実際には遅いのだ。

テポドンなり何なりが運搬され、発射台に据え付けられ、燃料が注入され、然(しか)も照準が日本に定められているにも関わらず、発射される迄黙って見ている。其の方がどうかしている。日本の意向に関係無く、相手が発射の意志を持ち、実際に発射しようとしているのであれば、それは既に発射したのも同然である。ならば、こちらは手を拱(こまね)かず、発射の阻止、即ち発射される前に先制攻撃してでも破壊す可(べ)きである。

戦後日本には現時点に於いても、残念乍(なが)ら航空戦力を機動的に運用可能な空母は無い。然し、空中給油機は漸(ようや)く導入された。残るは敵の地上ポイントを攻撃可能な空対地ミサイルの導入だけである。

実際に、空対地ミサイルを直ぐ使えとは言わない。然し、いざと言う時の「カード」は予(あらかじ)め、きちんと手にしておく可きだ。軽々に使わず共良い。先(ま)ずは手にする事が重要なのであり、手にした事で相手が迂闊(うかつ)な事を出来ない、その様な状況を作り出す事こそが肝要なのだ。

日本は戦後60年余、「平和呆け」だったと言う。然し、本当にそうだったのだろうか? 冷戦時代にはソ連(その後身のロシア)、現在は「中国」(赤化支那)、北鮮、そして、韓国、と日本の周りには仮想敵国ばかりが犇(ひし)めいている。本当は「平和呆け」している暇等無いのだ。国民も薄々気付いている筈だ。然し、気付いてい乍ら、何処かで気付かないふりをしてはいないだろうか?

「平和」は空気の如く、あって当たり前の存在では無い。きちんとした防衛体制を整え、他国や敵対勢力からの侵掠を跳ね返すだけの実力を持っていてこそ達成される、そう言うものなのだ。今回の北鮮の行動に関わらず、我々国民も「国防」と言うものに、もう少し関心を向ける可きであろうし、「平和」が左翼・進歩的文化人・市民団体が唱える所の「平和憲法」の護持で達成される、その様な生易(なまやさ)しいもので無い事を充分認識す可きだろう。

竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

by ayanokouji3 | 2009-05-27 22:34 | Comments(0)  

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