人気ブログランキング | 話題のタグを見る

流出文化財落札について-3

結局、ブロンズ像の落札者が代金を全く支払う意志が無い事から、売買は不成立、ブロンズ像は出品者の手許に戻るらしい。

然(しか)し、考えてみれば妙な話である。「略奪品」であるブロンズ像は、抑(そもそ)も、清朝の離宮「円明園」にあった清朝の宝物である。その清朝はと言えば、満州族が広大な支那大陸を征服し、漢民族の上に君臨した「征服王朝」である。詰まり、ブロンズ像は満州族王朝である清朝の宝物ではあるが、当時、その清朝の支配を受けていた漢民族の宝物とは到底言えないのである。現に清朝末期、「滅満興漢」をスローガンに、漢民族は、満州族王朝を倒し、自らの復権を企てたでは無いか。その相手(清朝)の宝物を、自分達(漢民族)の宝物であると言う論理は、私に言わせれば、「略奪品」(西欧列強が清朝から奪った物)を更に「略奪」(西欧列強から支那人が奪おうとしている)しようとしているとしか見えない。

愛国精神か何か知らないが、支那人にもほとほと困ったものである。何でもかでも「愛国」の二文字を頭に冠せば、全ての行為が正当化されるが如き論理は、病的を通り越して、一種、カルトとさえ言える。その事に彼らが気付いていないから、病的であり、カルトである訳だが、これを治すのは容易な事では無い。そして、我々日本人は、呉々(くれぐれ)もこの宿痾を治す手助けをしてあげよう等と思ってはならない。善意が仇(あだ)となる事は、戦後の両国関係を見れば一目瞭然。「労多くして功少なし」が関の山である。

竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

by ayanokouji3 | 2009-03-03 17:51 | Comments(2)  

Commented by 他称右翼 at 2009-03-08 12:08 x
まったく同意見です。
在日枠で潜り込んだ在日朝鮮人、朝鮮系日本人そして反日左翼によって乗っ取られたマスコミですからこのような見方、考え方を載せることはないでしょう。
私も周囲の人達に満州族に返還するなら理屈は通るがわざわざ満州の侵略者漢民族(実態はなんなんでしょう?)の共産軍閥にタダでくれてやる必要はないと言っております。皆、キョトンとした顔をしますが・・・
満州だって露清密約で露西亜に移った権益が日露戦争後日本に割譲されたんですからこれも共産支那に返す必要はなかった。これと似た構図と思います。
Commented by 竹下義朗 at 2009-03-09 22:31 x
他称右翼さん、正に仰有る通りです。

今回の件で、清朝皇族の子孫や満州族から返還要求が出たのなら、まだ話は分かるのですが、相手は支那人ですからね。一体、何をどうしたら、この様な要求を叫ぶ事が出来るのか? 彼らの思考回路を疑いますね。

まあ、侵略占領の挙げ句、民意を無視して無理矢理併合しておき乍ら、チベットの事を「昔からの中国固有の領土」等と恥ずかし気も無く主張出来る神経の持ち主ですから、さもありなんとは思いますが。

そう言えば、明日10日で、1959年のチベット動乱から50年ですね。当局は徹底的な封じ込めに躍起になっていますが、躍起になればなる程、如何に支那がチベット領有に対する正統性が無いかを内外に見せつける形になりますね。・・・合掌

<< 「国策捜査」について 今年の2.28事件記念日について >>