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日露戦争終結百周年について-2(続き)

そこで、

> 勢余騎虎猶残悔- Meiji--> Showa ? 猶残悔? Why ? Can you check it
> out for me ? Was he implying something ?

という質問に対し、小生より次のように答えておいた。

勢余騎虎猶残悔須讃明治懸命人

この箇所は訓読にすれば、

「勢余騎虎猶ほ悔を残すも須(すべから)く讃(たた)ふべし明治懸命の人」

となります。

日本軍自体は大会戦後も露軍を追撃、殲滅するの気概があったが、国費消耗、財力が続かず媾和に至り、その結果ポーツマス条約で賠償金も得られなかったという無念さが残った。併しながら、国の運命を賭して強大露国と戦った当時の日本人を大いに評価すべきだ(それにひきかえ今の日本人は・・・)、という意味だと思います。

更に、

> 須讃明治懸命人- This is the most wonderful part after I finish reading.
> What's the major difference between 明治人 and Showa人 ?

という質問に対しては、

明治人と昭和人の違いは物質的に豊かであるか否かです。日清戦争頃までの日本の貧しい経済状況を知っているのが明治人であり、それ以降は昭和人といってよいでしょう。巷間、明治を持ち上げて昭和を見下す風潮もありますが、冷静に考えると、明治と昭和は大正を介して連続しており、昭和人が明治人に比べ精神的に劣っているということはないと思います。明治の人達は江戸時代以来の古い慣習を引きずっていたことは事実であり、洗練されていないマイナス面も多くありました。

小生の説明が正しいか否か自信はない。諸彦の御教示に俟ちたい。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2005-03-13 19:22 | Comments(0)  

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