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タイ反政府派の空港占拠について-2

全く以て困ったものである。何がと言えば、言わずと知れたタイの反政府市民団体「民主主義市民連合」による新バンコク国際空港(スワンナプーム空港)とドンムアン空港の占拠である。

テレビ局のレポーターが彼らの一人(女性)にインタビューした映像を、たまたまテレビで目にしたが、「心配ありません。迷惑はかけません・・・」等と言っていた。・・・・・東南アジア最大のハブ空港が機能を停止し、邦人利用客ですら約1万人も現地で足止めを食らっている。然(しか)もいつ帰国出来るのか、その目途(めど)すら立っていない・・・・・充分「迷惑」な話である。

日本でも時の政権に批判的な団体によるデモ位はある。然し、例えば、成田や羽田と言った空港に大挙して押し寄せ、離発着に支障を来す様な真似(まね)迄はしない。それが「大人の対応」と言うものだ。

タイの反政府市民団体が首相の辞任を求める事自体が悪い訳では無い。だが、市民生活に支障を来し、外国人観光客に迷惑を掛けて迄、空港を占拠し続けねばならない理由が果たしてあるのだろうか? 何も国際空港を占拠せず共良い訳で、矛先が違うのでは無いか? いや、これでは、子供の「だだっ子」と何ら変わりはしないでは無いか?とすら思えてくる。

遂に痺(しび)れを切らした陸軍司令官が「仲裁案」を口にしたが、市民団体も強硬なら首相も強硬。双方、意地の張り合いで終熄は何時(いつ)になる事やら、と言った様相を呈している。この儘(まま)、空港占拠が更に長引けば、国王陛下のご登場となるのだろうが、そうなる前に事態が沈静化する事を望む。

それにしても、最後の最後には国王の調停を仰がねばならないタイとは・・・国王陛下の心中をお察し申し上げる・・・

竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

by ayanokouji3 | 2008-11-28 22:13 | Comments(0)  

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