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前指導者の逮捕再考-3

馬英九総統が反日団体と連帯?贈った掛け軸に「和衷共済」

【台北=源一秀】台湾の馬英九総統が、尖閣諸島(台湾名・釣魚台列島)の領有権を主張する民間団体「中華保釣協会」(本部・台北、劉源俊理事長)の発足に合わせ、反日行動をあおるような文言の入った掛け軸を贈っていたことが分かった。
 反日団体とも言える組織へのこうした贈り物は、日台関係に影を落とす恐れもある。
 同協会は今年6月、内政部(総務省)に正式認可され、11月9日に発足した。会員は約80人。中国や香港、マカオ、米国の活動家とも連携を取っている。「釣魚台の主権死守」を設立の目的として掲げ、「(日本との)釣魚台海域の共同開発」が最終目標としている。活動計画には「毎年1回の釣魚台訪問で我々の主権を主張すること」も盛り込まれている。
 掛け軸は今年10月末、馬総統が贈ったもので、「和衷共済」の成語が大書され、隣に馬総統の名前が入っている。成語は「心を同じくして協力しよう」の意。馬総統自身、過去に尖閣諸島の領有権を主張する活動に関与していることから、同団体に肩入れしたようにも読み取れる。
 しかし、馬総統の側近は読売新聞の取材に対し、「掛け軸は慣例として、正式認可された団体に、様々な文言で贈られるもの。特定の団体に向けたものではない。ただ、日台間の微妙な問題を刺激する文言を選んでしまったのは不適切だった」と釈明している。
 日本の領土である尖閣諸島について、中国と台湾は領有権を主張している。
- 読売新聞 [11/17(月) 20:27]

これが、「親日」ならぬ「知日」を標榜した馬英九総統の対日レベルであり、中共に媚び諂(へつら)う事にしか活路を見いだせない現在の「中国国民党」の現実でもある。

陳前総統の逮捕と言い、馬総統の反日団体への肩入れと言い、国民党が政権を奪還した台湾は明らかに親中反日に傾きつつある様に見受けられる。一般公民はそうでも無いとは思うが、国民党が大手メディアを押さえてしまっている現状では、プロパガンダやサブリミナルを活用して公民を扇動する「ソフト戦術」により、台湾公民の親日的傾向を転向させるべく手を打ってくるだろう。

尤(もっと)も、国民党の強い台北に対して、南の高雄ではまだまだ独立派が強く、又、親日的傾向も強い事はせめてもの救いだ。とは言え日本も、このまま手を拱(こまね)いていては時の流れと共に、台湾の親中反日度が加速する事は目に見えている。支那が日本の右翼保守派と一般日本国民とを峻別して、「悪いのは右翼保守派です」と言った甘言を弄し、日本国民の心を掴もうとしている戦術と同様、我が日本も反日的馬政権・国民党に対しては厳しく、親日的独立派に対しては物心両面の支援を怠らないと言った峻別戦術を以て当たるべきだ。

又、その伏線として、「高度な自治」か「全面的独立」かで闘争方針が揺れているチベット亡命政府に対して日本が全面的支援を解禁し、支那を東の台湾、西のチベット、北の蒙古から外交的・軍事的に包囲牽制する戦術も採るべきだ。

「独立支持多数なら政策転換も」チベット亡命政府首相明言

【ニューデリー=永田和男】チベット亡命政府のサムドン・リンポチェ首相は18日、インド北部ダラムサラで前日開幕した亡命チベット人臨時総会で、チベットの独立要求路線への回帰を求める意見が多数を占めた場合、中国の枠内での「高度な自治」を目指す亡命政府の現在の政策を転換すると述べた。
 首相はダラムサラで一部報道機関と行った会見で、「我々は、世論を反映する民主的な体制を追求する」と語り、22日まで開く総会の意向が、亡命議会の承認を経て、亡命政府の新政策になると指摘した。
 独立でなく、高度な自治を目指す現行の路線は、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が1988年に発表したものだが、中国側の反対で双方の対話は進展していない。
- 読売新聞 [11/18(火) 21:57]

孰(いず)れにせよ、日本にはまだまだ打ち出せるオプションは幾らでもある。要は、やるか、やらないか、その意志があるか、無いか、と言った気概の問題だけだ。故に、日本が腹を括(くく)れば、どうにでも道が開ける。

台湾の親日・独立派も、日本の親台派も決して悲観する必要は無い。その様に私は考えている。

竹下義朗 TAKESHITA Yoshiro

by ayanokouji3 | 2008-11-19 21:51 | Comments(0)  

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