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前指導者の逮捕再考-1

陳前総統夫人が検察より取調べを受けたり、陳前総統自身がハンガーストライキに入り、病院に搬送されるあたり、嘗(かつ)ての反体制活動の闘士の状況に酷似して来た。

田中角栄が逮捕されたのは、首相辞任後4年を経た頃であったが、一国の指導者であった人が逮捕されるのは、大変なことである。

韓国の全(チョン)・盧(ノ)元大統領の場合は罪を認め、反省・蟄居(ちっきょ)し、田中角栄は隠然たる影響力を一定期間持ちつつ、結局罪を認めることなく、逝去した。

風見鶏(かざみどり)と言われながら、国際政治の陥穽(かんせい)に翻弄されることなく、毅然として任期を終え、齢(よわい)九十にして御意見番の風格を保っている中曽根氏は、蓋(けだ)し逸材と可謂乎(いうべきか)。

古川 宏 FURUKAWA Hiroshi

by ayanokouji3 | 2008-11-17 19:55 | Comments(0)  

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